土木や建築の現場に行く事が多い2号警備ですが、現場作業員を見たり話を聞いたりして「こんな仕事やってみたいな」と思う事もあるのではないでしょうか。
実際、現場で作業員と仲良くなると、「ウチにこない?」とリクルートの誘いが来ることも少なくありません。
ガテン系の職業には、建設業や土木作業、大工、とび職など、さまざまな選択肢があります。
この記事では、警備員がガテン系への転職を考える理由やメリット、そしてガテン系の職業一覧や転職方法について詳しく解説します。
警備員がガテン系への転職を考える理由
●警備員からガテン系へ転職するメリット
●ガテン系職業一覧
●誘われやすい警備員の特徴
ガテン系とは?意味と由来を解説
ガテン系とは、主に建設業や土木業などの体を使う労働者を指す言葉です。
この言葉の由来は、1990年代に人気を博した情報雑誌「ガテン」にあります。
この雑誌は、肉体労働を伴う仕事や職業について特集していたため、次第にそのような職業に従事する人たちが「ガテン系」と呼ばれるようになりました。
ガテン系の仕事は、建設現場での作業や、重機の操作、電気工事など、多岐にわたります。
これらの仕事は体力を必要とし、現場での経験や技術が重視されることが特徴です。
また、ガテン系の仕事は、現場での実践が中心となるため、特別な学歴や資格がなくても始められることが多い一方で、経験を積むことでキャリアアップが可能です。
さらに、ガテン系の仕事には「男らしい」「体力勝負」といったイメージが強く、チームで協力してプロジェクトを進めることが求められるため、やりがいを感じやすい職種でもあります。
警備員からガテン系へ転職するメリット
警備員からガテン系へ転職することには、さまざまなメリットがあります。
ガテン系の仕事は体力を使う現場作業が中心であり、警備員として培ったスキルや経験が活かせる場面が多くあります。
1. 収入の安定性と向上
ガテン系の仕事は、警備員と比較して収入が安定している場合が多いです。
特に、ガテン系の多くの職種では月給制が一般的であり、賞与や各種手当が支給されることも多いため、警備員よりも収入が増える可能性があります。
これにより、経済的な安定が得られることが、ガテン系への転職の大きなメリットです。
2. 体力や現場対応力の活用
警備員として培った体力や現場対応力は、ガテン系の仕事で大いに役立ちます。
ガテン系の仕事は、屋外での作業や重機の操作など、体力を要するものが多く、警備員としての経験がそのまま活かせる場面が多いです。
例えば、長時間の立ち仕事に慣れている警備員は、ガテン系の仕事においても疲労に強く、作業効率を高めることができます。
また、現場でのトラブル対応や安全管理の経験も、ガテン系の職場で高く評価されるでしょう。
3. キャリアアップのチャンス
ガテン系の仕事には、キャリアアップのチャンスが多く存在します。
例えば、重機オペレーターや電気工事士といった専門的な資格を取得することで、仕事の幅が広がり、収入もアップする可能性があります。
警備員としてはあまり求められない専門的な技術や資格が、ガテン系では重要視されるため、努力次第で大きなキャリアの飛躍が期待できるでしょう。
さらに、多くのガテン系企業では資格取得支援制度を設けているため、未経験者でも新しいスキルを身につけるチャンスがあります。
4. 現場での実際の作業を見てからの転職
警備員として現場に常駐することで、実際の作業を間近で見る機会が多くなります。
これにより、どのような作業が行われているのか、自分に適しているかを見極めてから転職を決めることができるため、転職後のミスマッチを防ぐことができます。
現場で働いている作業員と直接話す機会も多いため、実際の労働環境や待遇について詳しく知ることができる点もメリットの一つです。
5. 安定した業界での長期的な雇用
ガテン系の仕事は、インフラ整備や建設業界など社会の基盤を支える重要な仕事が多いため、景気の影響を受けにくく、長期的な雇用が期待できます。
警備業界も需要はありますが、ガテン系の方が業界全体としての安定性が高く、将来的なキャリアを見据えたときに安心感があります。
これにより、転職後も安定した職場で長く働ける可能性が高まります。
ガテン系職業一覧
ガテン系の職業には多くの種類がありますが、その中でも特に警備員が馴染みの深い職種をいくつかご紹介します。
職業名 | 説明 |
---|---|
大工 | 木材を加工して住宅や建物の骨組みを作る職業です。木造建築の基礎から仕上げまで幅広い作業を行い、内装工事も担当することがあります。 |
とび職 | 高所での作業を主に担当する職業で、ビルや橋梁の建設現場で足場を組んだり、構造物を組み立てたりします。高度な技術と体力が求められます。 |
鉄筋(鍛冶・溶接)工 | 建物や橋梁の構造を支える鉄筋を加工・組み立てる仕事です。鉄筋の切断や曲げ加工を行い、現場で組み立てます。鍛冶や溶接の技術が必要です。 |
佐官職 | コテなどを使って建物の壁や床、天井、塀に漆喰やセメントを均一に塗って仕上げる職人。 |
測量士 | 土地の高低差や境界線を測定し、建設や土木工事のための正確なデータを提供する職業です。測量機器を使って地形を測定し、地図や設計図の作成に役立てます。 |
塗装・内装 | 建物の壁や天井、家具などに塗料を塗り、美観を保つ仕事です。内装に関しては、壁紙の貼り替えや床材の敷設なども含まれます。建物の仕上げ工程として重要な役割を担います。 |
足場の組立解体 | 建設現場で使用される足場を組み立てたり、解体したりする仕事です。安全に作業ができるよう、正確で頑丈な足場を作ることが求められます。 |
インフラの配管工事 | 水道、ガス、下水道などのインフラ施設において、配管を設置・修理する仕事です。地中や建物内部に管を敷設し、生活に必要なインフラを整備します。 |
土木作業員 | 道路、橋梁、トンネルなどの土木工事を担当する職業です。現場での基礎工事や地盤改良、コンクリート打設など幅広い作業を行います。 |
カッター(舗装切断)工 | アスファルトやコンクリートの舗装を切断する作業を担当します。道路工事や配管工事で、舗装部分を正確に切断するためにカッター機械を使用します。 |
ライン(路面標示)工 | 道路に白線や矢印、横断歩道などの路面標示を塗装する仕事です。交通の安全を確保するために、道路の視認性を高めます。 |
重機オペレーター | ショベルカーやブルドーザーなどの大型機械を操作する仕事です。土砂の掘削や運搬、地ならしなどを行い、建設現場の作業を効率的に進めます。 |
ドライバー | 資材の運搬や建設現場での重機の操作などを行う職業です。トラックや特殊車両を運転し、資材や機材を現場に運びます。 |
造園・緑化 | 公園や庭園、街路樹に植物を植える仕事と、不要な樹木を伐採する作業で環境を整えるための作業。 |
清掃 | 建物や公共施設、工事現場などを清掃する仕事。清潔な環境を保つために、ゴミ回収や床の清掃を行う。 |
解体工 | 建物や構造物を解体する仕事。重機を使用して建物を取り壊し、再開発や新築工事の準備を行う。 |
誘われやすい警備員の特徴
警備員がガテン系の仕事や他の業種から「ウチに来ないか?」と声をかけられることがありますが、特に誘われやすい警備員にはいくつかの共通する特徴があります。
1. 若い警備員
若い警備員は、特に20代から30代前半の人が誘われやすいです。
ガテン系の仕事は体力が求められるため、長期的に働ける若い人材は重宝されます。
若い警備員は、これから経験を積んで成長していくポテンシャルが高いため、現場の作業員からも「長く一緒に働ける」と考えられ、誘いの声がかかりやすいです。
2. 常駐の警備員
常駐の警備員は、特定の現場に長期間配属されるため、現場の作業員や社員と自然に顔見知りになりやすいです。
このように日常的にコミュニケーションを取る機会が多いことで、仲が深まり、信頼関係が築かれることがあります。
こうした関係性ができると、「ウチの会社で働いてみないか?」といった誘いがかかることが増えるのです。
3. 優秀な警備員
仕事に対して真面目で、丁寧な対応を心がけている警備員は、周囲からの評価が高くなります。
例えば、危機管理能力が高く、現場で問題が起きても冷静に対応できる警備員や、周りの作業員をサポートする姿勢を見せる警備員は、信頼を得やすいです。
さらに、コミュニケーション能力が高く、現場のスタッフと円滑に意思疎通ができる警備員も誘われやすいです。
4. 体力がある警備員
体力があることは、ガテン系の仕事において重要な要素です。
現場で長時間立ちっぱなしや動き回ることに慣れている警備員は、その体力を評価されやすく、誘われることが多くなります。
体力がある警備員は、現場の厳しい労働条件にも対応できると見なされるため、ガテン系の職場から声がかかりやすいです。
5. 規律を守る警備員
ガテン系の仕事では、安全管理が非常に重要です。警備員として規律を守り、指示に従って行動できる人は、現場でもその姿勢が評価されます。
ルールをしっかり守り、真面目に仕事に取り組む姿勢は、現場でも重宝されるため、誘われやすい特徴の一つです。
警備員がガテン系への転職を成功させるために
●ガテン系への転職を目指す警備員の注意点
●ガテン系求人サイトの活用方法
●番外:警備員を「GATEN職」で募集する
転職したい業者があるなら
もし、これまで何度か警備に携わったことのある現場の業者に転職したいと考えているのであれば、自ら動いてみるのも一つの方法です。
業者側も、警備会社への配慮から直接的に引き抜きの話を持ちかけることは少ないため、積極的にアクションを起こすことが大切です。
業者への接触方法
1. 賃金の確認
賃金や賞与、残業代については、事前にしっかり確認しておくことが重要です。
聞き方はキャラや親密度にもよると思いますが、給料やボーナス、残業代の有無について尋ねてみてください。
警備員の仕事よりも賃金が良い場合が多いですが、残業代が支払われないブラック企業も存在するため注意が必要です。
2. その他の待遇の確認
次に確認すべきは、出退勤の時間や場所です。
例えば、直行直帰が可能か、または会社に一度集まってから現場に向かうのかといった点は、現場だけではわかりにくい部分です。
作業が早く終わることが多い業者でも、それが早く帰宅できることを意味するとは限らないため、慎重に確認しましょう。
3. 求人の有無の確認
まずは、その業者が現在求人を行っているかを確認することが必要です。
人手が足りていない状態でないと、転職は難しいでしょう。
「今、求人してますか?」「どのように人を募集していますか?」といった質問をして、状況を探ることが良いでしょう。
ガテン系への転職を目指す警備員の注意点
ガテン系への転職を目指す警備員が注意すべき点はいくつかあります。
まず、ガテン系の仕事は体力を非常に必要とするため、体力面での準備が欠かせません。
警備の仕事とは異なる筋肉の使い方や動きが求められるため、現場での体力が不足するとすぐに体に負担がかかる可能性があります。
次に、ガテン系の仕事は天候や季節に大きく影響される点です。
例えば、夏の暑さや冬の寒さの中で作業を行うことがあるため、それに対応できる準備や心構えが必要です。
また、天候によって作業が中止される場合もあるため、日給制の場合は収入が安定しない月が発生する可能性があることを理解しておくべきです。
最後に、ガテン系の職場ではチームワークが重要視されます。
警備員として一人で業務を行うことが多かった場合、チームで作業する環境に適応するためにコミュニケーション能力を磨くことが求められます。
現場では迅速な対応が必要なため、チームメンバーとの連携がスムーズに取れるよう心掛けることが重要です。
ガテン系求人サイトの活用方法
ガテン系の仕事を探す際には、専門の求人サイトを活用することが非常に効果的です。
ガテン系求人サイトには、一般の求人サイトには掲載されていない特化型の求人が多数掲載されており、ニッチな職種や地域限定の仕事も見つけやすくなっています。
ガテン系求人サイトの代表格は、やはり「GATEN職」です。
ちなみにガテン職では警備員の募集もあります。
大手人材募集サイトではあまり見かけない警備会社が数多くありますので、思わぬ掘り出し物があるかも。
番外:警備員を「GATEN職」で募集する
警備会社を経営されている方々は、日々警備員の獲得にご苦労されていることでしょう。
多くの求人サイトでは、一部の警備会社が上位表示を独占してしまって求職者の目に留まりにくい傾向があります。
しかし「GATEN職」では圧倒的に競争率が低くなります。
しかも、激的に掲載費用が安いです。
日々の求人に悩まれている警備会社の経営者や求人担当者の方は、一度試されてはいかがでしょうか。
警備員のガテン系への転職まとめ
記事のポイントをまとめます。
✅ガテン系の言葉の由来は1990年代の情報雑誌「ガテン」
✅ガテン系の仕事は体力を要し、現場での経験や技術が重視される
✅特別な学歴や資格がなくてもガテン系の仕事は始められることが多い
✅ガテン系の仕事はチームでの協力が求められる
✅警備員からガテン系に転職すると収入の安定性が向上することが多い
✅警備員の体力や現場対応力はガテン系で活かされる
✅ガテン系の仕事にはキャリアアップのチャンスが多い
✅現場での実際の作業を見てから転職を判断できるのがメリット
✅ガテン系の仕事は景気に左右されにくく長期的な雇用が期待できる
✅若い警備員はガテン系に誘われやすい
✅常駐の警備員は現場での信頼関係から誘いを受けやすい
✅優秀な警備員は現場での評価が高く、転職の誘いを受けやすい
✅ガテン系への転職を目指す際は体力面での準備が必要
✅ガテン系の仕事は天候や季節に影響されることがある