警備員という職種は、警備業法によって定められているという、少し特殊な面があります。
その関係で警備会社入社時に、普通の会社では馴染みのない書類を提出しなければなりません。
それが「身分証明書」です。
身分証明書は警備会社によって提出の方法が異なる場合がありますので注意が必要です。
「運転免許証じゃダメなの?」
と疑問に思われる方も多いので、この証明書がなぜ必要なのか、どうやって取得できるのか等について詳しく解説していきます。
✅どんな人が身分証明書を必要になるのか
✅身分証明書の取得方法とその手続きの場所
✅身分証明書取得に関する具体的な手数料や必要書類
警備員と身分証明書の必要性
●めんどくさい身分証明書の提出なぜ必要?
●身分証明書が必要となるのは?
警備会社入社時の身分証明書とは?
警備員としての採用時には、身分証明書の提出が必須です。
ここで言う身分証明書は、一般的に使用される免許証やマイナンバーカード等のことではありません。
本籍地の市町村役場で発行される身分証明書(本人が禁治産宣告、準禁治産宣告、後見の登記、破産宣告の通知を受けていないことを証明するもの)のことです。
この身分証明書を請求できるのは本人のみであり、本人以外の方が請求される場合には、委任状が必要になります。
めんどくさい身分証明書の提出なぜ必要?
警備員として働く上で、身分証明書はなぜ必要なのでしょうか。
主な理由は、警備業法によって警備員の資質が厳しく規定されているからです。
具体的には、警備員は人の生命や財産を守る重要な役割を担っているため、信頼性と責任感が求められます。
この信頼性を証明する一つの手段として、身分証明書が必要になります。
この証明書には、破産から復権していないことなど、警備員として適格であることを示す情報が含まれています。
これにより、警備会社は法律に基づいて適切な人材を採用できるのです。
身分証明書が必要となるのは?
警備会社に勤めて警備員をするなら、入社時に必ず身分証明書は必要になります。
これは、社員や派遣、アルバイトを問わず全員必須です。
ただしこれは、警備業法に定められた事項であり、警備会社で従事しない警備であれば必要ありません。
たとえば、子供の交通安全で立つ保護者などはボランティア活動なので身分証明書は不要です。
身分証明書の警備会社への提出方法
●どこで身分証明書を取得できるか
●警備員の身分証明書取得時の必要書類
●身分証明書発行にかかる時間と手数料
警備会社によって異なる提出方法
身分証明書の提出方法は警備会社によって異なります。
自身で身分証明書を取得して警備会社に提出する場合と、警備会社に身分証明書交付の委任状を提出するケースがあります。
どちらの提出方法になるかは、入社時に警備会社から指示がありますので、それに従ってください。
どこで身分証明書を取得できるか
身分証明書は、申請者の本籍地を管轄する市町村役場で取得することができます。
身分証明書の取得は、直接窓口に行く方法と郵送での申請があります。
郵送での申請の書類は、住んでいる地域の市町村役場によって異なるため、インターネットなどで事前に確認が必要です。
警備員の身分証明書取得時の必要書類
身分証明書を取得する際には、通常、申請書と本人確認ができる書類(運転免許証やパスポートなど)が必要になります。
また、手数料を支払うための現金や、郵送で申請する場合は郵送代も必要です。
具体的な必要書類や手数料は、本籍地の市町村役場によって異なりますので、事前に電話やインターネットで確認してください。
身分証明書発行にかかる時間と手数料
身分証明書の発行には、窓口なら即日発行してもらえますが、郵送だと通常数日から1週間程度の時間がかかります。
ただし、地域や申請方法によっては、もう少し時間が必要な場合もあります。
特に、郵送で申請する場合は、書類の送付や受け取りに時間がかかるため、余裕を持って手続きを進めることをお勧めします。
手数料に関しては、本籍地の市町村役場によって異なる場合もありますが、一般的には300円です。
警備員の身分証明書まとめ
記事のポイントをまとめます。
✅身分証明書の提出方法は警備会社によって異なる
✅警備業法に基づき、警備員の資質確認に利用される
✅本籍地の市町村役場でのみ発行可能
✅発行手数料は300円程度
✅郵送での申請も可能だが、手続きに時間が必要
✅発行時の必要書類には申請書と身分を証明できる書類が必要
✅スムーズな取得には役場のウェブサイトでの情報確認が効果的