自身の性格から探す警備会社の選び方

求人

一口で2号警備業務と言っても様々な仕事があり、一つの警備会社で「警備員の仕事ってツライ」とか「警備員の仕事はラクだ」とか一概には言えません。警備の種類は色々ありますが、どれも給与に差はありません。どうせなら自分に合った仕事を選びましょう。

警備会社にはそれぞれ得意な仕事の種類を持っている場合が多く、「建築系が強い」とか「インフラ系工事が多い」などかなり偏りがあります。これは会社としても安定した受注が欲しいのでベースとなる仕事が必要となるからです。

そこでここではどういった種類の警備会社があるか、どういった人に向いているかについてご紹介します。

建築系の仕事が多い警備会社

ゼネコンとの繋がりができれば比較的安定した受注が見込めます。ゼネコン側も警備会社を1社に絞ることはあまりありませんので、警備会社としても新規参入しやすい仕事と言えます。

建築系での警備員の仕事

基本的には工事車両の搬入ゲート前での門番です。街で一番よく見かける警備員だと思います。
ゲートとかが無い一軒家などの場合もあります。

主な仕事は工事車両の搬入出時の安全な誘導を行うことです。
狭い道路上に工事車両を止めておく場合は片側交互通行や通行止めなどの業務も発生します。
詳しい仕事内容は建築現場での警備員のお仕事も参考にしてください。

建築系での警備の仕事が向いている人

・一人でも寂しくない人
・現場監督と仲良くなれる人
・現場を転々とするのが嫌いな人
・何もせず立ってるだけなのが辛くない人
・トイレの近い人

建築現場の警備員は1人現場が多くなります。一人っきりで立っているだけというのが苦にならない人には向いているでしょう。

ただし現場監督との関係は非常に重要となりますので、嫌われない程度のコミュニケーション能力は必要となります。

また建築現場にはほとんど簡易トイレが設置してあります。女性やトイレが近い人には助かります。

性質上、建築現場が向いている人は施設警備にも向いている傾向があります。

インフラ系工事が多い警備会社

主に電気・ガス・水道など地中管のライフラインのインフラ工事を多く取り扱っている警備会社です。
工事の下請け業者からの依頼を請け負います。毎日数名の依頼があるので多くのお得意業者を持っていれば安定した受注が見込めます。

インフラ系での警備員の仕事

道路を掘りますので片側交互通行や通行止めが主な仕事になります。
詳しくはガスや水道、電気、電話の地中線工事での警備員を参考にしてください。

インフラ系での警備の仕事が向いている人

・隊長(リーダー)の指示通りに動くのが好きな人
・毎日同じ現場だと飽きる人
・雨の中働きたくない人
・早く帰れるかドキドキしたい人

ライフラインのインフラ系の現場のほとんどは複数人の現場になります。業者ごとで常駐の隊員が付いている場合も多いので、「誰かに指示してもらった方がラク」という人には向いていると思います。

下水道工事以外は頻繁に現場が変わります。毎日現場への行き方調べるのが面倒だという人には向きません。

道路を掘りますので雨が降ると中止になる場合があります。当然その日の日当は出なくなるので収入が減っても良いという人なら向いているでしょう。

工事が終われば仕事は終了なので早上がりが期待できます。時間いっぱいまで工事をすることは稀なので「今日は早く帰れるかな?」と毎日期待に胸を膨らませながら仕事ができます。

架空線工事が多い警備会社

電線や電話線、ケーブルTV、電柱などバケット車を使用して上空の線に関わる工事です。
ある程度決まった数の大量の警備員を派遣できるので警備会社としてはありがたい仕事です。

架空線工事での警備員の仕事

道路や歩道上にバケット車を設置するので、片側交互通行や通行止め、歩行者の誘導等を行います。1か所で終わることは少ないので作業車に乗せてもらって複数個所を回ることになります。

架空線工事での警備の仕事が向いている人

・話好きな人
・コミュニケーション能力に秀でた人

架空線工事は作業車の助手席に乗せてもらって移動することが多くなります。移動に1時間近くかかることも少なくありません。
私のような人見知りの口下手には密閉空間に作業員と二人きりの状況は地獄です。

話好きでコミュ力が高いか、無言の密閉空間に耐久力がある人しか向いていないと思います。

規制専門の警備会社

主に高速道路や国道などの大きな道路で規制帯を組むことを得意とした警備会社があります。警備員同士での連携や事前打ち合わせも必要となるため規制専門の警備会社が存在します。

規制専門警備での警備員の仕事

規制の組み方は道路状況によっては特殊な方法を使う場合もあります。
規制を組んだ後はそのまま幅寄せや片側交互通行を行います。特に高速道路での規制組みはかなりの危険を伴います。

規制専門警備での仕事が向いている人

・若い人
・体力のある人

かなり危険を伴う仕事なので咄嗟の時に素早い動きができるような若い人でないと難しいでしょう。
また重いものを抱えて走り回ることもありますので体力が無いとできません。

駐車場警備が多い警備会社

駐車場の警備は厳密には施設警備になりますが、2号警備メインの警備会社でも数多く取り扱っている会社もあります。
店舗などの施設の駐車場や立体駐車場等の様々な駐車場を取り扱います。

駐車場警備での警備員の仕事

駐車場出入り口の安全誘導や駐車場空きスペースの案内など、仕事内容はその施設によって大きく変わります。

駐車場警備での仕事が向いている人

・特になし

施設警備なので仕事先によって向き不向きも大きく変化します。

まとめ

一般的に建築の警備しかやらないとか道路工事しかやらないといった警備会社はほとんどありませんが、メインとなる仕事は決まっていることが多いでしょう。
警備員の募集を見てもそれはなんとなく分かると思います。

募集内容で判断できなかったとしても面接時には確認できます。
上記を参考にしていただいて、もしご自身の性格に合わない仕事内容だった場合はためらわず他の警備会社を当たりましょう。