警備員は別の警備会社に転籍しがちです。
「警備員が警備会社を転籍する理由」もご覧ください。
警備員経験者の2つのタイプ
転籍してきた経験者には大きく2種類のタイプがいます。
一つ目は、転籍先でナメられないように経験者である事を必死に訴え、「俺は仕事出来るんだぞ」アピールを行うパターン。
二つ目が、転籍先でラク出来るように経験者である事を必死に隠し、「俺って新人なんだぞ」アピールを行うパターン。
別にどちらでも構いませんが、私は後者でした。
どうせだったら最初だけでもラクしたいですよね?
転籍後、初勤務時の失敗談
これは2度目の転籍後で初勤務の現場でのお話です。
6人現場でガスの本管取り替えの工事でした。
朝現場に着いたら、他のメンツは皆揃っていました。
新人にも関わらず最後の到着になってしまった事に悔やみつつも、気を取り直して新人らしく元気に朝の挨拶を行いました。
挨拶のついでに、ここはキッパリと、
「今日初勤務になりますので、ご迷惑をお掛けするかもですが、よろしくお願いします!」
と言い放った。
もちろん経験者などとは言う訳がありません。
6人現場と聞いた時点で、一日中ボーっと通行止めで突っ立っている気マンマンだったのですから。
他の5人の複雑な表情が見て取れました。
基本的に初勤務の新人が使い物になるわけがありません。
どこの通行止めに回されるのかと思いきや、
「片交って出来る?」
ときた。
どうやら通行止めが相当面倒なようです。
片側交互通行なら退屈しない分、逆にありがたい。
「多分大丈夫だと思います。」
と新人らしく遠慮がちに答えました。
通行止めなら経験者だとバレることはないと思っていましたが、片側交互通行だとそうもいきません。
慣れた動きをすると一発でバレてしまいます。
しばらく新人気分を味わいたかった私としては、初日から5人にバレるのは極力避けたいところです。
研修で教わった通り、細心の注意で新人を演じきりました。
はずでしたが、速攻バレました。
完璧に新人になりきっていたはずでしたが、片交始めて1分でバレたそうです。
どうしてバレたのか聞いてみると、
「当たり前のように車止めてたから。」
とのことでした。
この時初めて知りましたが、新人は当たり前のように車を止めないようです。
未だにどうやったら当たり前じゃないように車を止められるのか分かりません。
確かに新人さんを見ているとなんとなく理解できるのですが、これを演じろと言われると非常に難しいと思います。
転籍した時の注意事項
片交やらされたら新人のフリは諦めましょう。