警備業界には多くの会社がありますが、中には避けるべき特徴を持つ「ダメな警備会社」も存在します。
働きやすい環境を選ぶためには、事前に会社の特徴を把握し、注意すべきポイントを押さえることが重要です。
本記事では、ダメな警備会社を見極めるための具体的な項目を紹介します。
転職や就職を考えている方が後悔しない選択をするために、ぜひ参考にしてください。
ダメな警備会社を選ばないための対策
●ダメな警備会社に留まる必要は無い
●こんな警備会社はダメだ!避けるべき項目10選
ダメな警備会社の定義
警備業界には数多くの会社がありますが、中には避けるべき特徴を持つ会社もあります。
ただし、ダメな警備会社の定義は、人によって異なります。
例えば、常に人手不足の会社で昼も夜も連勤で、とにかく働け働けとうるさい警備会社がよくあります。
こういった会社は、自分のペースでのんびりと働きたい人にとっては、いちいち断るのが面倒に思うかもしれません。
しかし、働けば働いただけ収入が増える警備業界では、毎月ガッツリと稼ぎたい人にとっては最高の職場になります。
したがって、どんな会社がダメなのか一概には言えませんが、一般的によく聞く「ダメ」と言われる警備会社について解説していきます。
ちなみに給料の未払いや労働基準法、警備業法を無視するような会社は論外ですので割愛させていただきます。
ダメな警備会社に留まる必要は無い
警備業界は採用のハードルが低く、常に人手不足であるため、自分に合わない職場に留まる必要はありません。
働きやすい環境は他にも必ず存在します。
ダメな警備会社にいることで、身体的にも精神的にも経済的にも無駄な負担を感じる可能性があります。
地域差はあるかもしれませんが、警備業界は比較的転職しやすい市場であるため、現職にこだわる必要はありません。
適切な職場を探すことで、自分の生活や働き方をより良い方向に変えられるでしょう。
さらに、ダメな環境に留まることで、業界そのものへの不信感を抱き、将来の選択肢を狭めてしまう恐れもあります。
自分にとって適切な会社を見つけることは、より良い働き方を実現するための重要な一歩です。
こんな警備会社はダメだ!避けるべき項目10選
避けるべき警備会社にはいくつかの共通点があります。
- 2号警備で時給
- 交通費が支給されない(または日給込み)
- 現場が遠い
- 内勤の融通が効かない
- 警備員の人数が少ない
- 現場事故の費用を負担させる
- 仕事量が安定しない
- クライアントの言いなり
- 出社義務
- 掲示板が荒れている
これらの条件を持つ警備会社は、短期的には働けても長期的に満足するのは難しいでしょう。
自分に合った職場を選ぶためには、事前の情報収集と面接時の確認が重要です。
以下でこれらを詳しく解説します。
ダメな警備会社を見極めるポイント
上で紹介した、「こんな警備会社はダメだ!避けるべき項目10選」について詳しく説明します。
2号警備で時給
本サイトで何度も紹介している項目ですが、2号警備で時給計算の警備会社だと、2号警備で働くメリットが半減します。
施設警備(1号警備)なら勤務時間が決まっているので時給で問題ありませんが、早上がりの可能性が高い2号警備で時給はあり得ません。
必ず日給制の警備会社を選びましょう。
たまに、「15時以前に終了した場合は時給」といった条件を設定している場合もありますので、面接時に必ず確認しましょう。
交通費が支給されない警備会社のリスク
交通費が支給されない警備会社では、実質的な収入が大きく減少する可能性があります。
特に、2号警備では毎日通勤する現場が決まっていない場合も多く、通勤距離が長いと毎日の交通費が積み重なり、給与の一部が交通費に消えてしまいます。
また、求人情報に「交通費支給」と書かれていても、実際には給与に含まれているケースもあります。
これだと、実質交通費が支給されていないのと同じで、勤務場所を選べない2号警備だと単純に交通費を自己負担する形になり、予想以上に収入が少なくなることがあります。
さらに、給与に含むということは給与の一部として扱われるため、所得税や住民税の課税対象となってしまいます。
今話題の103万円の壁にも当然影響することになります。
このような会社を選んでしまうと、長期的な働きやすさが損なわれるでしょう。
面接時には交通費が給与とは別で支給されるかをしっかり確認することが重要です。
遠すぎる現場ばかり
現場が遠すぎる警備会社では、通勤時間が長くなることで肉体的にも精神的にも疲労が蓄積します。
例えば、片道2時間以上かかる現場が頻繁に割り当てられる場合、日常生活に影響を及ぼす可能性があります。
長時間の移動があると、日給に見合わない労働条件になりかねません。
こうした環境は、短期的には働けても、長期的には体力やモチベーションの維持が難しくなります。
面接時には自宅からの通勤距離や、希望する通勤圏内の現場が割り当てられるかを確認することをお勧めします。
内勤の融通が利かない
内勤が融通を利かせない警備会社では、現場での急な変更や問題が発生した場合に、十分なサポートが得られないことがあります。
例えば、勤務場所や業種の希望を何度言っても聞いてもらえない内勤では、余計なストレスを抱えることになるでしょう。
ただし、現場の希望を全て叶えるのは不可能ですので、必ずしも内勤の能力不足ではありませんが、従業員の希望も考慮できない規模の会社環境ということです。
また、体調不良や家庭の事情で休みを取りたいとき、柔軟な対応ができない場合も問題です。
さらに、内勤が現場を理解していない場合も多く、現場での状況を説明しても改善されないことがあります。
このような会社では、コミュニケーションの齟齬が生じやすく、長期的な信頼関係を築くのが難しくなるでしょう。
可能であれば、内勤との連携が円滑かどうか、事前に口コミや面接で確認しておくことも大切です。
警備員の人数が少ない
こじんまりと経営している零細企業よりも、大規模で展開している大きな警備会社の方が働きやすい可能性が高まります。
もちろん、小さな警備会社にも良い点は多くあります。
しかし、小規模の警備会社は警備員の数が少ないので、現場が遠くなったり、無理なシフトを強いられるケースも多くなります。
アットホームな雰囲気よりもドライにメリットを追求するなら、警備員の多い警備会社を選択するのが賢明です。
ただし、大きな警備会社だったとしても、最寄りの支社は出来たばかりで人数が少ないといったケースもありますので注意が必要です。
現場事故の費用を負担させる警備会社
現場で発生する事故の費用を警備員に負担させる警備会社は、避けるべき環境の典型例です。
このような会社では、労働者の権利が守られていない可能性が高いため、トラブルが起きた際にも十分なサポートが期待できません。
例えば、業務中の物損事故や機材の破損費用を全額自己負担させられるケースがあります。
これは本来、会社側が負担すべき問題であり、警備員が金銭的なリスクを負うのは不公平です。
長く警備員をしていると、どれだけ優秀な警備員でも大なり小なり必ず現場で事故が起こります。
たとえ事故の責任が警備員にあったとしても、ミスをしない人間なんて存在しません。
裁判で有罪になるような過失でもない限りは、教育や指導が不十分だったとして会社が負担するべきです。
現場での事故費用については、事前に確認するのは難しいかもしれませんが、こういった事例があった場合は必ず社内で広まります。
入社後にはなってしまいますが、それとなく同僚から情報収集してみましょう。
仕事量が安定しない
仕事量が安定しない警備会社では、収入が月によって大きく変動するため、生活設計が難しくなる場合があります。
このような会社は、特定の季節や特定の顧客に依存していることが多く、閑散期に一気に仕事が減る傾向があります。
見分けるポイントとして、面接時に「繁忙期と閑散期の差」について具体的に尋ねることが挙げられます。
また、「どのような種類の現場を主に扱っているのか」を確認することで、依存度の高い業務が分かる場合もあります。
例えば、特定の工事現場に特化している会社は、その工事が終われば仕事が激減する可能性があります。
さらに、社員やバイトの口コミサイトを活用して、実際に働いた人の感想を確認するのも効果的です。
仕事量が安定しない会社は、長期的な収入を期待するのが難しいため、慎重に見極めることが大切です。
クライアントの言いなりになる警備会社
クライアントの言いなりになる警備会社では、労働者が無理な勤務条件を押し付けられる可能性があります。
このような会社は、クライアントとの関係を優先するあまり、警備員の働きやすさを軽視する傾向があります。
最も警備員の負担が大きいのが、クライアントの予算の関係で現場警備員の人数を減らされることです。
こうした環境では、警備員が長時間労働を強いられたり、過度な業務負担が発生することがあります。
さらに、トラブルが発生した場合でも、会社がクライアントに対して適切な対応を取らないケースもあります。
この結果、警備員が矢面に立たされることになり、不必要なストレスを感じる可能性があります。
出社義務がある警備会社
警備員の仕事は基本的に直行直帰が一般的ですが、出社義務がある会社では、余計な手間や時間がかかります。
特に、現場が自宅に近い場合でも、一度会社に出社してから現場に向かわなければならない場合、通勤時間が大幅に増加します。
さらに、業務終了後に報告書の提出や翌日の打ち合わせのために再度会社に出社する場合もあります。
このような義務は、プライベートの時間を削るだけでなく、交通費の負担も増加させる原因になります。
また、出社義務がある会社では、効率よりも形式を重んじる傾向があり、労働者にとってのメリットが少ない場合があります。
出社義務がどの程度発生するのか、面接時に必ず詳細を確認しておきましょう。
掲示板が荒れている警備会社
2ちゃんねるや5ちゃんねるでスレッドが立ち、掲示板が荒れている警備会社は、内部環境や労働条件に問題を抱えている可能性が高いです。
特に、元従業員や現役社員からの具体的な不満が多く書かれている場合、それは会社の実態を反映していると考えられます。
例えば、「給与が低すぎる」「シフトの管理がずさん」「内勤が対応を怠る」などの口コミが目立つ会社は、働きやすさが損なわれている可能性があります。
一方的な批判だけでなく、同じような意見が多数ある場合は、その情報を参考にする価値があるでしょう。
ただし、掲示板には個人的な感情で投稿された情報も含まれるため、すべてを鵜呑みにするのは危険です。
また、警備会社は支社や営業所が違うと雰囲気も大きく変わる場合も多いので、大規模な警備会社であれば他支社なら全く問題ないケースも見受けられます。
複数の口コミサイトや情報源を比較し、共通して挙げられる問題点に注目すると、客観的な判断がしやすくなります。
全てを鵜呑みにはできませんが、掲示板の荒れ具合を一つの判断材料とするのも事前調査のひとつになるかもしれません。
ダメな警備会社を見極めるための重要なポイントまとめ
記事のポイントをまとめます。
- 2号警備で時給制を採用している
- 交通費が支給されず給与に含まれている
- 現場が遠すぎる場合が多い
- 内勤が融通を利かせない
- 警備員の人数が少なく過剰な負担がある
- 現場事故の費用を警備員に負担させる
- 仕事量が安定せず収入が不安定
- クライアントの言いなりで警備員の負担が増える
- 出社義務があり直行直帰ができない
- 掲示板が荒れており労働環境に問題がある
- 閑散期の対応が不十分で収入が減る
- シフト変更が頻繁で計画が立てにくい
- 内勤が現場状況を理解していない