警備員として働く上で、天候に左右されない準備は不可欠です。
特に雨天時のカッパ選びは、安全性と快適性を確保するために重要な要素です。
このガイドでは、警備員におけるカッパの選び方から着用方法、その他雨具の活用までを詳しく解説します。
✅カッパの着用方法と職務中の快適さを保つコツ
✅様々な天候や状況に対応するためのカッパの種類と特徴
✅悪天候に対応するための追加的な雨具の種類と利点
警備員のためのカッパ完全ガイド
警備員のカッパの決まり事
警備業法の上で、特に警備員が着用しなければならない指定のカッパの形式があるわけではありません。
基本的には、どんなカッパでも問題ありませんが、警備会社によっては決められたカッパしか着用できない決まりがある事もあります。
その場合は、必ず会社の方針に従ってください。
警備会社側でカッパの形式も警察署に届け出ている場合もあります。
新任教育の時に説明があると思いますが、もしなければ事前に確認しておくと良いでしょう。
カッパの色の選び方
警備員のカッパ選びで最も重要なのは、視認性です。
明るい色や反射素材を含んだカラーは、夜間や悪天候下での目立ちやすさを高めます。
ただし、基本的に警備員は警察署に届け出た警備会社のワッペンが見えていなければなりません。
したがって半透明のカッパを着用するのが理想的ではありますが、そこまで気にする必要はありません。
ワッペン云々よりむしろ、他の同僚との統一性の方が大事なので、なるべく色は他の同僚と揃えるようにしましょう。
素材とその特性
カッパの素材選びでは、防水性はもちろん、耐久性と通気性も考慮する必要があります。
ナイロンやポリエステルは耐久性に優れ、ゴアテックスなどの高機能素材は通気性と防水性のバランスが良いです。
カッパのタイプ
カッパにはさまざまなタイプがあります。
それぞれのタイプは、使用される素材、デザイン、機能性によって異なり、特定の状況や個人の好みに適しています。
以下に代表的なカッパのタイプをいくつか紹介します。
レインスーツ(上下セット)
上下別々のセットで、全身を雨から保護します。
長時間風雨にさらされる警備員なので、全身を雨からシャットアウトしないと風邪をひいてしまいます。
激しい雨や長時間の屋外活動に適しており、多くの職業用カッパはこのタイプです。
ただし、下はパンツタイプなので、片側交互通行などをしている場合には、急な雨に対応できません。
また、サイズによっては防寒具の上からは着れない場合もありますので、注意が必要です。
ロングコートスタイル
コンビニでよく売っている、膝まで、またはそれ以下の長さのコート型です。
2号警備で最も重宝されているタイプかもしれません。
着脱が簡単なので、急な雨の場合でも容易に対応が可能です。
ただし、ズボンの裾は濡れてしまうので、大雨や長時間の使用には向きません。
反射材付き安全カッパ
視認性を高めるために反射材が付いているタイプ。
夜間作業や悪天候時の安全性を高めるための設計です。
反射チョッキを着用しない施設警備などでよく使われます。
カッパの正しい着方
正しいも何も、制服の上から着るだけなのですが、反射チョッキをカッパの上に着けるか下に着けるかで意見が分かれます。
これは、電飾の点滅チョッキが雨に弱いためです。
安全を考えるならカッパの上にチョッキを着ける方が良いに決まってますので、点滅ではない反射チョッキならカッパの上に着用しましょう。
点滅チョッキの場合は、半透明のカッパなら下に着用しても問題ありませんが、基本的には会社の方針に従うようにするしかありませんね。
冬のカッパの選び方
冬季には、防寒着を着用することになります。
防寒着の上からカッパを着用するので、カッパのサイズは1~2ランク上のサイズを選ぶ必要があります。
上下セットのレインスーツの場合は特に注意が必要で、基本的に防寒着を着たらレインスーツの上は着れないものと考えておきましょう。
カッパの準備とタイミング
警備員は急に持ち場を離れられない仕事です。
天気予報を事前にチェックし、雨が予想される日にはカッパを準備しておくことが重要です。
予期せぬ天候の変化にも対応できるよう、常にカッパを携帯することをお勧めします。
片側交互通行中などは手も止められませんので、休憩中でしか着ることが出来ない可能性もあります。
上下セットのレインスーツなどは、雨が降ることが確実なら、降る前からパンツだけでも着用しておくのも良いでしょう。
カッパを忘れた場合は
基本的に警備員は傘をさせません。
長い一日をずぶ濡れで過ごすのは、体力的にも精神的にも苦痛でしかありません。
コンビニに売っているので、もったいないですが素直に買いましょう。
その他の雨具
カッパ以外にも、防水性の高いレインブーツが有効です。
また、会社で靴が指定の場合などはシューズカバーも役立ちますが、長時間だと蒸れます。
多少動きづらいですし、すぐ破れますので、動きのない仕事なら試しにどうぞ。
カッパについて注意事項
警備員は現場にカッパを置き忘れて帰ることが結構多いです。
一日中雨が降りっぱなしだと忘れませんが、途中で雨が止んだら、その辺にカッパを脱ぎ捨ててしまい、そのまま忘れて帰ってしまう可能性が非常に高まります。
また、ゲリラ豪雨のような想定外の雨に合う事もありますので、実際、私なんか10着以上のカッパを買っています。
なので、忘れっぽい人は特に、あまり高価なカッパは買わないようにしましょう。
まとめ
適切なカッパの選択と使用は、警備員としての効率と安全性を大きく向上させます。
そして、人間は長時間濡れた状態でいるのは、かなり不快です。
特に靴の中で足が泳ぐ感触は極めつけです。
私の場合は、顔以外は一滴の水も通さない装備で警備していました。
レインスーツのパンツ+ロングコートスタイル+ブーツタイプの安全靴+防水の手袋で防寒着を着ても完璧です。
少しでも快適な環境で職務を遂行できるよう、常に準備を整えておくことが自身の安全のためにも重要なことです。
✅視認性を考慮し、明るい色や反射素材を含むカラーが推奨される
✅ナイロンやポリエステルなどの耐久性と通気性に優れた素材が好ましい
✅カッパのタイプは使用状況や個人の好みにより異なる
✅カッパの着方は制服の上に着用するが、反射チョッキの位置に注意が必要
✅冬のカッパ選びではサイズを大きめにし、防寒対策を考慮する
✅天候の変化に備えて、常にカッパを携帯することが重要
✅カッパを忘れた場合は、コンビニ等で緊急購入する
✅防水性の高いレインブーツやシューズカバーも有効
✅忘れやすい人は高価なカッパを避けることが望ましい
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