警備員の夜勤はなぜきついと感じるのでしょうか?
1号警備(施設警備)では派遣先によって条件が大きく異なるため、本記事では、2号警備における「警備員の夜勤はきつい」と感じる具体的な理由と、それに対する対策をご紹介します。
夜間の警備業務は昼間とは異なる課題を抱えています。
本記事では、夜勤警備員が直面する困難を詳細に解説し、実効性のある対策を提案していきます。
✅夜間勤務における仮眠の実際とその難しさ
✅夜勤による体力的・精神的な負担の具体例
✅夜勤警備員勤務のリスクとメリット
きつい警備員の夜勤とは?その実態
警備員の夜勤における主な仕事内容
2号警備における夜勤夜勤業務の主な仕事は、昼間にはできない道路上での警備がほとんどです。
昼間にはできない理由として、
- 交通量が多く、深刻な交通渋滞が予想される
- 電車やバスの運行中にはできない作業内容
- 商業施設等の営業中には作業できない
といった理由がありますが、基本的には警察署に道路使用許可の申請時に「夜間に作業しなさい」と言われた現場が夜勤になってしまいます。
つまりは、道路上での警備が大半と言って良いでしょう。
具体的な仕事内容としては、
●一日で作業しきれない場合の夜間保安警備
●ライフライン等の緊急夜間工事時の待機
●夜間イベント時の誘導業務
といった業務があります。
警備員の夜間勤務の特徴
夜間勤務は昼間とは異なる環境下での作業となり、視界が限られる中での業務が多くなります。
これにより、夜間特有の危険に対処するスキルが求められます。
また、夜勤は人間の自然な生体リズムと異なるため、体調管理が一層重要になります。
仮眠の実際:夜勤警備員の休息時間
施設警備の場合は、派遣先によっては仮眠を取れるケースが少なくありません。
しかし2号警備の夜勤で仮眠が取れる十分な休憩時間は、ほとんど無いと言っていいでしょう。
昼現場と同じタイミングでの休憩時間になりますので、数十分程度では仮眠と呼べるほどの時間はありません。
したがって、夜勤をメインに勤務していく場合には、昼夜逆転の生活スタイルに身体を慣れさせておく必要があります。
夜勤警備員の給料体系:労働と報酬のバランス
夜勤警備員の給料は、一般的に昼間の勤務よりも高めに設定されています。
これは夜間勤務のリスクや体力的負担を考慮したものです。
例えば、一般的な夜勤警備員の日給は日勤と比べて1~5割増しになる傾向があり、これに手当などが加算されることもあります。
警備会社によって夜勤に対する待遇は大きく異なりますので、入社時には注意が必要です。
危険度と夜間勤務:リスクとの向き合い方
夜間勤務は、犯罪や事故のリスクが高まる時間帯です。
そのため、警備員は常に警戒を怠らず、緊急時には迅速かつ適切な対応を取る必要があります。
実際、夜勤中の警備員が遭遇するトラブルの中には、高度な対応を要するものも少なくありません。
これらに対処するためには、警備員としての訓練や経験が不可欠であり、これが夜勤をさらに困難にしています。
警備員の夜勤がなぜ「きつい」と言われるのか
夜は眠いから
当たり前のことですが、人間は夜になると眠くなります。
遊びなら夜更かしも苦にはなりませんが、仕事なので昼間寝てなければ眠くなるのはどうしようもありません。
夜勤警備の仕事は、その特性上、体力的にも精神的にも厳しいものがあります。
夜間に働くことで生活リズムが狂いがちであり、これが体調不良やストレスの原因となることも少なくありません。
つまりは、警備員の夜勤は「きつい」と表現されることになります。
夜勤の現場は交通量が多い
交通量が多すぎて昼間は工事が出来ないような場所だから夜に工事を行います。
つまりは、夜しか出来ないほどの交通量だったり道路状況だったりするという事です。
夜勤の工事は21時始まりが多いですが、夜の9時や10時ならまだまだ交通量は減らないケースも多くあります。
徐々に交通量は減っていくものの、現場開始時は地獄を見ることにもなりかねません。
早く帰りたいドライバーがほとんどなので、この時間帯の誘導業務は激務と言えるでしょう。
夜中の車は危険だらけ
夜中になると、さすがに交通量は激減しますが安心はできません。
道路がすいているので車のスピードが出ています。
夜なので視界も悪くなります。
夜中だとドライバーが半分寝ている可能性もあります。
現場に突っ込まれる可能性が高まる上に、スピードも出ているので危険度マックスです。
私の場合は、夜中走っている車のドライバーは全員寝ているぐらいの気持ちで警備していました。
現場に突っ込まれた場合には、すぐに逃げられるように気持ちの準備をしておきましょう。
作業員の機嫌が悪い
現場作業員も眠いので機嫌が悪いこともあります。
夜勤は作業員も危険度が増しますから比較的ピリピリした雰囲気になりがちです。
のんびりした環境で働きたいなら夜勤は避けた方が良いかもしれません。
からまれる可能性が高い
夜の警備員は話しかけ易いからか、とにかくからまれる事が多い仕事です。
繁華街近くだと必ずと言っていいほど酔っ払いにからまれます。
酔っ払っているので理屈が通じず非常に面倒です。
また、大きい道路だと暴走族にもからまれます。
別に暴力沙汰にはなりませんが、カラーコーンを蹴飛ばして走り去るので面倒です。
したがって、夜勤では昼間とは違った気遣いが必要となります。
警備員の夜勤はきついだけ?メリットについて
警備員の夜勤はきついだけではありません。
給料が高くなる
日勤と比べて夜勤の方が給料は高くなるはずです。
同じ時間を働くなら給料は高いに越したことはありません。
早く終わる現場が多い
確実とは言えませんが、作業員も早く終わって寝たいので、日勤よりは早く終わる確率が高まります。
ただし、あまり早く終わっても電車が走ってなければ帰れませんのでご注意ください。
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気楽な現場も多い
現場開始時にはきつくても、夜中になったらほとんど車が通らなくなる道路が大半です。
また、作業はしないけど作業帯だけが残されている場合の保安警備なども、作業員がいないので気楽です。
気楽とは言ってもスマホに夢中になるのは避けましょう。
住民に通報されることもあります。
警備員の夜勤はきつい総評
記事のポイントをまとめます。
✅交通量が多く、昼間に工事ができない場所が夜勤の対象
✅夜間勤務は昼間と異なる環境での作業が多く、限られた視界での業務が求められる
✅仮眠の実際:施設警備では仮眠可能だが、道路警備ではほとんど無い
✅夜勤警備員の給料は昼間勤務よりも高め
✅夜間勤務は犯罪や事故のリスクが高く、警備員には高度な対応が求められる
✅夜は眠くなるのは当たり前で、夜勤は体力的・精神的に厳しい
✅夜勤の現場は交通量が多く、初期の誘導業務は特に激務
✅夜中の車は危険が多く、ドライバーの注意力が低下している
✅夜勤警備員は、繁華街での酔っ払いや暴走族からの干渉が多い
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