これは完全に私個人の警備員としてのスタイルです。
真似をするしないは自己の責任の元でお願いします。
とりあえず参考になれば幸いです。
「私の新人時代」でも紹介しましたが、私は幸運にも尊敬に値する先輩指導員を得ました。
「自分の身の安全を一番に考えなさい」という師の教えに従い過ぎた結果、「自分の身の安全しか考えない警備員」になってしまいました。
一言に自分の身を守ると言っても簡単ではありません。
常に周囲を見回していないと何処から車が突っ込んで来るかわかりません。
また常に現場の状況を把握しておかないと重機に轢かれるかもしれません。
真面目な私は徹底的に自身の安全を守る術を考え続けました。
自身に降りかかるであろうあらゆる危険から逃れようと考えたのです。
- 車を止める時は必ず飛び退ける準備をする。
- 必要以外は道路に出ない。
- 警備の業務以外は一切やらない。
これら全て当たり前の事ですが、やらない人が多いように思います。
ただ3番に関しては難しい部分もありますので、個々人の判断ということになると思います。
ちなみに私の場合は最初の半年間ホウキ1本持ちませんでした。
周囲を警戒しながらホウキを掃く動作は、想像以上に難しいものです。
自身の身を守るにあたってクソ真面目な私はこの程度ではとどまりません。
例えば、歩行者通路に段差があったとして、つまずいて転んだ歩行者が怒って殴りかかってきたらどうしよう、
通行止めで通れないと言ったら怒って殴りかかってきたらどうしよう、
といった具合で、第三者から被るあらゆる被害を受けない対策を講じようと考えました。
よって歩行者には必ず爽やかに声掛けを行いましたし、通行止めで立つ場合もあらゆるクレームに対処できるよう準備を怠らないように努めました。
また、私は新人の頃に先輩隊員から
「人間はパニックになると意味不明な行動をしてしまうので準備を怠ってはならない」
と教えられました。
確かに作業の工程を理解していないと、いきなりダンプが規制内に入ってこようとしてパニックになるかもしれない。
私は一生懸命作業の流れを覚えるようにしました。
分からなければ先輩隊員や監督に聞いたりもしました。
こうすることで次にどんな車両がどのタイミングで出入りするかを理解し、パニックを引き起こす事を防ぎました。
意外と普通に警備員やってました。
ここまで見ていただけると分かると思いますが、かなり模範的な警備員に見えると思います。
ただこの警備員の残念な所は、余計なことは一切やらないので監督に気に入られることはあまりありません。
でも警備員としての仕事はキッチリ行いますので、監督に文句を言われる事も不機嫌になってしまうような事もありません。
私にもっとコミュニケーション能力とボランティア精神があれば、もっと優秀な警備員になれたかもしれませんね。