警備員の取得する資格には様々ありますが、主に会社から受験を促されるのが2号警備業務においては交通誘導警備業務検定となります。
検定には1級と2級がありますが、1級まで求められる業務は少ないので2級が取れれば十分です。
私も2級しか持っていませんので以下は交通誘導警備業務検定2級を前提にご紹介します。
取得方法
資格の取得には試験に合格しなければなりません。
試験は年に2回行われており、直接試験を受けるのと事前講習を受けてから試験を受ける方法があります。
車の免許みたいに飛び込みで受けるか教習所を経由するかみたいな違いです。
ほとんどの人は事前講習を受けてから受験します。
難易度
感覚的には3人に2人は受かるぐらいかと思います。
決して難しい試験ではありませんが、事前講習を受けただけでは難しいと思います。
ある程度会社で指導を受けておかないと事前講習時点でついていけません。
会社の取り組み方次第な部分もあるでしょう。
必要性
高速道路や国道、一部の県道での工事を行う場合は必ず一人は検定者の警備員が必要です。
以前から検定者は不足していましたが、2017年から検定現場が大幅に変更となり、多くの県道が検定現場になりました。
これによって特に首都圏の検定員不足に拍車がかかっています。
手当
会社によって異なりますが、単純に日当が上がる場合と検定現場に派遣された時だけ手当が発生する場合、月額固定で支払われる場合などがあります。
金額的には1,000〜2000円ぐらいが日当にプラスされるか月額固定で1~2万円というケースが多いと思います。
会社の取り組み
首都圏においては特に検定指定道路が多くなったため、検定者の数は一人でも多く欲しいのが実状です。
会社としても費用を負担するなどして隊員に対して取得を促すケースも多くあります。
役割
検定者は警備員の中でもリーダー的存在となりますので、複数人数の現場では隊長の任につく場合が多くなります。
したがって隊長の役割をこなさなければなりません。「警備員の隊長は敬いましょう」
試験内容
筆記試験
筆記試験は車の試験とほとんど変わりません。
会社に言えば過去問題集ぐらいは貸してくれるでしょうから、それだけ一夜漬けでやれば何とかなるでしょう。
実技試験
高速道路で使用する大旗の振り方、工事現場でのバック誘導、救命処置、警察への通報等を行います。
決まった動きで決まったセリフを言わないといけないので、覚えるのが大変です。
費用
事前講習抜きで直接試験にのぞめば少しは安く済みますが、そんな人はほとんどいません。
また、試験は朝早くから行われるため、試験場がへんぴな場所にある場合は前日から泊まりになります。
当然その宿泊代も掛かってしまいます。
なんだかんだで10万円近く掛かりますので、なるべく費用負担してくれる警備会社を探しましょう。
最後に
試験自体は決して難しいものではありませんが、普段どれだけ誘導が優秀だったとしても試験には通りません。
とにかく丸暗記するしかないのですが、人は年々物覚えが悪くなります。
体も年々思い通りに動かなくなります。
もし資格を取る意志があるのなら、なるべく若いうちに受けることをお勧めします。
仮に落ちても安く再試験が受けられますし、再試験はかなり合格率も高いようですので会社から要請があれば是非受けてみてください。